誰も知らない (2004)

文字数 629文字

【子供 嫌いじゃないですよね?】 2007/2/13



少子化は、子供を生まない大人のせいではない。
ましてや機械の不調のせいでもない。
今子供が晒されている変質者の脅威、親の虐待、まわりの無関心こそが
子供が生まれない・・人口減の原因である、別に難しいことではない。
あるいは、この現象を子供達をこれ以上傷つけない宇宙の摂理と見ても分かりやすい。

人口減何が悪い、スローライフを満喫しようと言う発言もあるがこれは的外れ。
同様に、この問題を政治的に対応し、少子化に歯止めをする対策云々も、チャンチャラ可笑しい。
昔、子供を真剣に育てる決意に満ちた教師の貌を僕は憶えているし、
それはお隣のおじさん、おばさん、
街で出遭った見ず知らずの人達からさえも感じ取ったものだ。

日本人がすっかり忘れてしまった子供への敬意、期待、慈しみ
といった気持ちを思い出すためにも、ぜひ観て欲しいのが この《誰も知らない》。

シネマでは、4人の兄弟姉妹が、誰にも知られず、大人に頼ることなく生きていく。
そんなことが今時も実際にある。
この悲劇をシネマでの特別なケースと思わず、
もしかして・・・と自問することが、今は重要なような気がする。

僕らは ;
子供たちを、ただ甘やかし、経済的に支えているだけではないだろうか?
子供たちに生き生きとした毎日を過ごさせているだろうか?
子供たちに本気で、本音で接しているだろうか?
そして、子供たちを知る努力をしてるだろうか?
まず、大人が変わらなければ子供たちは変われない。
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