わたしに会うまでの1600キロ (2014)
文字数 577文字
【《 ワイルド 》 だろう?】 2015/8/29
日本人は老いも若きも「自分探し」が好きですね。
戦後70年間モラトリアムしているようでは仕方ないことかもしれませんが。
本シネマの主人公は父親の飲酒依存・暴力のトラウマと、やさしい母親の早すぎる死によって自分を見失ってしまいます。
その5年間近くの人生の彷徨、荒廃ぶりは凄まじいものでした。
絶望の底からPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)、メキシコからカナダまでの壮大な山道を歩き抜く決意をします、全くの素人がです。
シネマは、その美しい山並みや、危険な天候などの野生(ワイルド)と主人公の過去がフラッシュバックで挿入され、モンタージュされています。
自然の中で自らを更生しようとする主人公ですが、結局は人とかかわることなくして生き抜くことはできないことを悟ります。
出逢った人達のやさしい気配りに、反対に荒々しい言葉に動揺してしまう主人公、自然に癒されるわけではないようです。
でも、この壮絶な自分回帰のあがきはワイルドの中で孤独と向き合ってこそ完成するのかもしれません。
近頃多いなと感じているへなちょこな日本タイトルに不安を覚えましたが、
「ダラス・バイヤーズ・クラブ」監督ジャン=マルク・ヴァレと近年脂の乗り切ったウィザースプーンを頼りにして正しかったようです。
でも、やっぱり、タイトルは「ワイルド」 だろ?
日本人は老いも若きも「自分探し」が好きですね。
戦後70年間モラトリアムしているようでは仕方ないことかもしれませんが。
本シネマの主人公は父親の飲酒依存・暴力のトラウマと、やさしい母親の早すぎる死によって自分を見失ってしまいます。
その5年間近くの人生の彷徨、荒廃ぶりは凄まじいものでした。
絶望の底からPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)、メキシコからカナダまでの壮大な山道を歩き抜く決意をします、全くの素人がです。
シネマは、その美しい山並みや、危険な天候などの野生(ワイルド)と主人公の過去がフラッシュバックで挿入され、モンタージュされています。
自然の中で自らを更生しようとする主人公ですが、結局は人とかかわることなくして生き抜くことはできないことを悟ります。
出逢った人達のやさしい気配りに、反対に荒々しい言葉に動揺してしまう主人公、自然に癒されるわけではないようです。
でも、この壮絶な自分回帰のあがきはワイルドの中で孤独と向き合ってこそ完成するのかもしれません。
近頃多いなと感じているへなちょこな日本タイトルに不安を覚えましたが、
「ダラス・バイヤーズ・クラブ」監督ジャン=マルク・ヴァレと近年脂の乗り切ったウィザースプーンを頼りにして正しかったようです。
でも、やっぱり、タイトルは「ワイルド」 だろ?