マークスマン (2021)

文字数 613文字

【ありきたりの展開とかすかなカタルシス】 2022/1/11



予告編とTV CM を見るだけでおよその内容が想像できるシネマがある、本作もそうだ。
ちなみに、大作でもないのにTVCMを打つのは、作品力が弱い時に見られる(こともある)。

事前情報はこうなっている:
もと海兵隊員(ヴェトナム従軍!)選抜射手である主人公は、身体にも心にも大きな疲労を抱えながら自己破産を目前にしている老いぼれだ。
(同年代の身としては、そのくたびれ具合はよく実感できる)
メキシコからカルテルに追われて密入国した母息子に遭遇、生き残った少年をシカゴの親戚まで届けるのが、その老いぼれという筋だ。
子供のために命を張る大人・・・というストーリーは、名作「グロリア(1980)」以来数多く作られてきた定番である。
主人公を演じるのがリ-アム・ニーソン、近年は暴走パパ刑事はじめ、老年期のハードボイルド役者として人気をあげてきた。
そんなニーソンも日本式に言うと「古希」を迎えたことになる。

以上の流れから僕が想定したのは結局のところ、ありきたりの展開と結末であり、かすかなカタルシスだった。
その詳細をここで記すことはできない、なぜならその予想は実際のシネマとほぼ同じだったから・・・。

リーアム・ニーソンに対して一言だけ付け加えておく:
本シネマでここまで老醜をさらけ出したのだから、
次は颯爽としたスーパージジイとして今一度戻ってきて欲しい。
なにせ、まだ「古希」なのだから。
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