カプチーノはお熱いうちに (2013)

文字数 605文字

【イタリアが創るとこうなるんだ】 2015/9/25



本シネマの観方にはテクニックが必要みたいですね。
約半分、前半は軽く流して観た方がいいでしょう。
はっきり断じれば、前半はつまらない、
いまさら「ガール ミーツ ボーイ」 イタリアーノ 
それも薹がたったガール&ボーイではねぇ。

ところが後半、13年が経過した現在のお話は、イタリアンの世界が一気に広がっていました。
テーマは、重苦しいが今ではありきたりになってしまった「癌との戦い」。
13年前の男と女の愛のゆくえを中心に、
家族、仲間との心のやり取りがシネマにはいっぱい、
それが「イタリアーノ」なんです。
笑いがあります、涙を隠す笑ではなく人生を生き抜くための笑いがあります。
そこには、たくましい生への希望が見え隠れします。
一方、闘病シネマとしてしっかりと闘いのメッセージも発信されていました;
   -医者の献身的役割
   -患者同志意識
   -治癒への個人差
でも、一番大切なのは夫婦の結びつきだったようです。
夫婦っていう共同体は、いつの時も何処でも本音がなかなか出てこないものです、
それが壊れそうになるまで。
その本音の発露が極端でしたね、これもイタリアーノなのでしょう。

死後の幻想シーン、若き日々へのタイムスリップシーンなどシネマ構成でも、
期待したイタリアらしさを十分満足させてくれます。
原題は「シートベルトはしっかりと」・・・
人生には何が起きるかわからないのですから。

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