舟を編む (2013)

文字数 659文字

【マジメな原作シネマ】 2013/4/14



またぞろ、ベストセラー原作のシネマ化です。
優れた小説を映像化するメリットが計り知れないくらい大きいのはよくわかります。
まず知名度があるし、そこそこのコンテンツには違いないはずです、
なにせ本屋大賞まで獲得しているのですから。
早い話がビジネス面ではリスクが小さい・・・
これこそは麗しき条件、最優先のポイントなのでしょう。

でも原作を読んでいる僕にしてみれば、
逆に、メリットが最初から減じられているのです。
ストーリー展開のドキワク感は、まず諦めています。
でも、シネマも観たいものなのです。
もしかして映像が文字で語りつくせないものを、
読み落としたものを輝きだしてくれるかもしれないと思ったりします。
登場人物のイメージギャップも密やかなお楽しみです。

というわけで、またぞろん懲りないシネマファンがベストセラー原作に挑戦してみました。

苦笑い(その1):
主人公の辞書編集者マジメ君、先輩、上司、皆さん役作りばっちり、
イメージどおりでちょっと薄気味悪いくらいでした。

苦笑い(その2):
シークエンスが原作どおり、マジメなのか工夫・意欲がないのか、
これじゃ文字通りの映像化ですね。

苦笑い(その3):
唯一の盛り上げどころでしょうカグヤさんとの大恋愛も絡みなしのプラトニック、
行間を読めないんですね。

と、苦笑いばかりしてもいられません。

15年かけるプロジェクトを実行するような余裕は今の日本にあるのでしょうか?
そして辞書を最後に買ったのはいつのことだったでしょうか?
本当に苦い思いがこみ上げてきました。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み