ロケットマン (2019)

文字数 707文字

【自伝ミュージカルもエルトンなら許される】 2019/8/23



「キングスマン:ゴールデンサークル(2017年)」に出演していたエルトン、多才である。

本シネマでは天才シンガーソングライターとしてのエルトンを
少年期から薬物依存治療を受けた40代前半ごろまでを描く。
そのエルトンを演じるのが、「キングスマン」主演のタロン・エジャトン、
何やらEU離脱以外にも英国独自の企みが進行しているようだ。

というのも、監督のデクスター・フレッチャーといえば
「ボヘミアンラプソディー」の後始末を担当している。
世界のスーパーアイドルの昔話 立て続けの映画化・・・?
大英帝国の失われた過去の栄光を想い出して、
EU離脱への弾みをつけようとしているわけでもあるまいが。

ということで、本シネマは本格的自伝ミュージカル、
薬物依存治療のためのグループカウンセラーの場で、自分の半生を語る
…という形式で自伝は進行する。
まさかまさかのミュージカル仕立て、
本人はもちろん家族、仲間たちが突然歌い出す古典的スタイル。
あのロック・スターの歌い語り物語、予想を裏切られたものの、
やはりこの形式がエルトンにはぴったりくる。

少年期の天才ぶり、
音楽ビジネスへのデビュー、
ゲイの目覚めと困惑、
バーニーとの出逢い、
スーパースターへの道、
大胆な衣装と舞台パフォーマンス、
大金持ちの苦悩、
決して癒されない愛の欠如。
これらの多様な要素がちゃんとシネマに収められその息遣いすら感じるようだ、
栄光と挫折の定番モノではあるが、これらはすべてエルトンの実話。

なによりもタロン・エジャトンのエルトンぶりが際立っていた。
素晴らしい音楽シネマだった、ちなみに僕はエルトンのファンではないけど。
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