クリード 過去の逆襲  (2023)

文字数 698文字

【王道のロッキーカタルシス】 2023/5/26


ロッキーシリーズ後継シネマ「クリード」の第三作(シリーズ第九作)、 主人公を演じるマイケル・B ・ジョーダンが監督も兼ねていた。
それは1976年から始まったロッキーシリーズがスタローン・フィルムであること、彼が今作でもプロデューサーとして正当性を守り通していること、その一つとしてジョーダン監督が実現したように思われて仕方がなかった。

第1作のラストシーン・・・「エイドリア~ン」に感動して以来忠実なファンであること半世紀近くになるが、シリーズのパターンは確固たるものであり、それをマンネリというには恐れ多いくらい歴史的世界遺産になってしまった。
前述のとおりジョーダンが監督兼任の一方、スタローンは今作には出演していない、世代交代トライアルなのだろうか。 冒頭 ロッキーを継いだ主役のクリード(アポロの息子)が本作では栄光に包まれて引退する、もう次の世代交代なのか? そんな疑問が本作のテーマになっている。

唯一の友達との若き日のトラブルが元チャンピオンを再びリングに上がらせる、何というご都合主義な展開だけどそれもありの世界遺産だ。 ここまでくれば、いつものロッキースタイルが華やかに展開される、あのロッキーのテーマが鳴り響かないだけだけど。
憎み合った相手と関係を修復するのも今まで通りの流れでありこれもロッキーの遺産である。
正々堂々と「ロッキー」の王道を再現してくれた本シネマ、ぼくに何の文句があろうはずもない。

さて、次回はクリードの娘が主役になるのかな、ぜひそうなってほしいけど女子ボクシングってあまりいいイメージがないのが不安だ。
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