泣き虫しょったんの奇跡 (2018)

文字数 757文字

【藤井聡太物語もお願いします ぜひ】 2018/9/10



実在の棋士の自伝が原作だということも知らないくらい将棋界には疎い僕だったが、シネマはそんな高いハードルを取っ払ってとても分かりやすい。
それはなぜなのかといろいろと想像してみる。
シネマのなかでもコメントがある・・・将棋界は閉鎖的でよりたくさんの人たちに認知してもらう必要がある。そこで、古い体質を打ち破った主人公をヒーローにしたシネマを業界一丸となって製作協力したのだろう。

つまり、将棋界はその前近代的な昇級システムを維持する一方で、新しいプロ棋士養成の枠を創造したことを自慢していた。
奨励会26歳定年制は、しかしながらそんなに無慈悲な規則とは思えない、むしろプロ棋士を守る一方で、才能のない若者に対するわかりやすい関門になっている。

とすると、僕には本シネマのメッセージがぼやけて伝わってこなかった。
主人公を松田龍平さんが力演しているが、彼に頼りっきりの流れと反対に、明らかに友情出演であろう著名俳優が多く顔を見せる。
ボランティア参加なのか? あまりにもカジュアルな雰囲気に戸惑いを覚えた。
そして多くの実力派俳優たちも短い出演シーンのなかで戸惑っているように見えた。

もしかして、本シネマは日本将棋連盟の何かのプロモーションが目的なのか?
そこで僕のような門外漢ですら見聞きして有名な天才棋士 藤井聡太さんのことを思い出す。
将棋連盟は一人の天才だけで成り立たない、もっと正確に言えばプロ棋士層はたった一人の天才少年に振り回されても成り立たない。

藤井時代の来る前の現時点でプロ棋士の実際を赤裸々にさらけ出し、天才だけの将棋連盟ではないことを敢えて知らせたかったのか?

勝手な想像だが、勝手に僕は納得した。

そうなると、なるべく早い時期に「藤井聡太天才物語」も見てみたい。
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