ブライダル・ウォーズ (2009)

文字数 629文字

【脱「いい女」】 2009/5/30



ケイト・ハドソンとアン・ハサウェイ 二人ともいい女だったよね、
「・・・ペニーレイン・・・」も「プラダ・・・」も彼女たちの存在そのものがテーマだった。

「いい女」を構成していたのは、神秘、可憐、セクシー、真摯、向上心・・・。
どの単語がどちらに当てはまるかは個人的判断に委ねるとして、キーワードは「ビューティ」だろう。そんな「いい女」を脱皮したのが本シネマの二人だ。

役作りなのだろう、肥満になるケイト、ゴールディ・ホーンにますます似てきて苦笑いした。
エキセントリックな嫌味な女性がこんなにもぴったりするとは、まさか信じたくない、アン。

当初、二人の美形を眺めるコメディだとばっかりの予断は崩れ、それはどんどんエスカレートする。
本音を言えば、こんな二人の姿は見たくなかった、
特にぽっちゃりのケイトなど勘弁だ。
とはいえ、ファンの期待を見事に裏切ってくれるのも、女優の、それも偉大な女優の証なのだろう。
二人の演技者としての力量をいまさらながら強烈に見せられた。
美しさの陰に潜む真実だった。

まぁそうはいっても、コメディはコメディ。
製作サイドの名誉のために付け加えるならば、実によく笑えるコメディだ。
若干強烈なブラックな方向に向かうこともあるが全体としてバランスのとれた仕上がりだ
親友がいがみ合うというオーソドックスなパータンを引き締めたのは、
繰り返すまでも無く二人の女優のおかげ。
なかなかお洒落な、それでいて身につまされるコメディだった。
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