ヴィンセントが教えてくれたこと (2014)

文字数 747文字

【それもいいか?ハッピーであれば】 2015/9/4



オリジナルタイトルは、「 St.VINCENT 」 
でも,通りの名前ではありません。
聖人(セント)ヴィンセントという意味です。
無論、本シネマは宗教映画でも、奇跡シネマでもありません。
偏屈老人と少年の清らかな友情物語を狙ったものでしょう。

ヴィンセント老人は、ギャンブル、闇金借り、万引き、呑み助です、街によくいる嫌われ者です、 が実は・・・・・というお話です。
利発な少年、愛情深い少年の母、本当は少年を愛している離婚訴訟中の少年の父という壊れかけの家族がいます。
少年が通学するミッションスクールは先生方も、校風もオープン、いじめっ子ともケンカで仲良くなれます。
老人には痴呆の妻がいますが8年間毎週見舞いに通って、意思が通じないままに愛を振りまきます。
老人には付き合っている娼婦がいますが、どうやらお金でつながっているとも思えません。
老人を脅す借金取りも今一つ迫力に欠けています、本根では老人を心配しています。
街中に老人を温かく見守る人たちがいます。

以上、ここまでは善良の塊のような登場人物ばかりです。
そして、彼らのエピソードを積み重ねたシネマです、ただそれだけのことです。
演技陣が上手ですから、アッという間にいろんなことが起こって、エッと気がついたらすべて決着がついていました。

あまりに偽善すぎないか・・・と鼻白む暇もないほど、ボブ・ディランの歌とともに滑らかにハッピーエンドです。
厭なことには目をつむって、借金、医療費、妻の死、なにもかも・・・、触らぬ神に祟りなしでしたね。ハッピー過ぎたるは猶及ばざるが如し、せっかくのビル・マーレイらしさも流されてしまいます。

老婆心:
もともと過去の感動シネマのパロディ集のシャレシネマだったらゴメンナサイ。
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