ゴーギャン タヒチ、楽園への旅 (2017)

文字数 454文字

【それでも楽園だったタヒチ】 2018/1/30



「木の実を拾って、魚を釣ってでもいい、絵を描く」といってタヒチに向かうゴーギャン。
家族とともに楽園で過ごすという想いは、しかしながら受け入れられなかった。
ひとりっきりの傷心のタヒチ滞在に忍び寄る貧困、画材すら買えなくなる。
木彫りを市場で売り、過酷な港湾労働でお金を稼ぐのは、絵のためでもありモチーフでもある幼な妻のため。
ゴーギャンの見た楽園のタヒチとはいったい何だったのだろうか?

1981年から2年間のタヒチ滞在を描く本シネマはゴーギャンの「野生」を余すところなくさらけ出す。
現地人少女テフラとの結婚生活、テフラの不貞、そしていまだ逃れることのできない貧困。
ゴーギャンが描いたテフラをモデルにした名作、その数々のエピソードが綴られる。
絵を描くためにタヒチに来たゴーギャンと原始の愛を求めるテフラ、二人の破綻は必然だった。

タヒチの絵、テフラの絵が売れることなく失意のままフランスに送還される病身のゴーギャン。
その日も、タヒチの海は山々はいつものように美しかった。
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