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文字数 542文字
【人生を変えてみるには・・・】 2018/3/3
今までの冴えない人生を変えて一発逆転の発想は魅力的だ、いつの時代でも。
今シネマは、小さくなって資産を増やし、毎日遊んで暮らすという「人生転換」が喧伝されていた。ブラックコメディなのだろうと思っていたら、シリアスな人生のメタファーが詰まっていてなんだか得をした気分になった。
小さくなって主人公(マット・デイモンの近年幅広い役柄には驚くばかり)はどうなったか?
妻に裏切られる(念願の豪邸に住むことができたのに)、
電話対応サービスの仕事(セラピスト・作業介護士ではなく)、
隣のヨーロッパ人に翻弄される(詐欺師っぽい小悪党だけど憎めない)、
片足のベトナム人政治犯(過激すぎる人助けボランティア)と知り合う、
ダウンサイジングで幸せになれると思った主人公が、新しい生活で再び突きつけられる不公平、格差の数々。
一方、ダウンサイジングの理念は物語の当初から最後まで貫かれているのが愉快だった・・・曰く地球環境を救うため!
主人公が出逢ったのは崇高な理念(またはカルト)なのか、どこにでもありそうでなかなか探し求められない小さな幸せなのか? 最後の究極選択が素直に僕の心を打つ。
人間はダメな生き物かもしれないが、可愛いものでもある。
そんな人間でよかったね。
今までの冴えない人生を変えて一発逆転の発想は魅力的だ、いつの時代でも。
今シネマは、小さくなって資産を増やし、毎日遊んで暮らすという「人生転換」が喧伝されていた。ブラックコメディなのだろうと思っていたら、シリアスな人生のメタファーが詰まっていてなんだか得をした気分になった。
小さくなって主人公(マット・デイモンの近年幅広い役柄には驚くばかり)はどうなったか?
妻に裏切られる(念願の豪邸に住むことができたのに)、
電話対応サービスの仕事(セラピスト・作業介護士ではなく)、
隣のヨーロッパ人に翻弄される(詐欺師っぽい小悪党だけど憎めない)、
片足のベトナム人政治犯(過激すぎる人助けボランティア)と知り合う、
ダウンサイジングで幸せになれると思った主人公が、新しい生活で再び突きつけられる不公平、格差の数々。
一方、ダウンサイジングの理念は物語の当初から最後まで貫かれているのが愉快だった・・・曰く地球環境を救うため!
主人公が出逢ったのは崇高な理念(またはカルト)なのか、どこにでもありそうでなかなか探し求められない小さな幸せなのか? 最後の究極選択が素直に僕の心を打つ。
人間はダメな生き物かもしれないが、可愛いものでもある。
そんな人間でよかったね。