サタデー・ナイト・フィーバー (1977) 

文字数 509文字

【ビージーズの心地よい歌声】 1978/8/25



歌詞(英語)が画面下にスーパーインポーズされて
音楽と同調するシネマを観たのはいつごろ昔だろう?
そもそも、そんな経験って以前にあったのだろうか?
本シネマではこの繰り返しである。

ニューヨークの劇場で、観客が一緒に歌っていたのかもしれない、
いや一緒に踊っていたかも?
それにしてはビージーズは合唱には不適当だけどね。
とっても楽しく、面白いシネマだ。

本作品のヒットを「今夏の社会ファッション」と説明する向きもあるが
全面的に同意せざるを得ない。
もっとも、内容の伴わないファッションは間違っても流行することがない。
その意味から本シネマは現代感覚に溢れたエンターテイメント佳作だ。
下町ブルックリンに住むディスコ狂いのにいちゃんが、
新しい生活を始めなければ、今に自分はダメになる・・・
と自覚するなんてのは、なんと今様でありましょうか。

切れ味良いリズム、心地よい歌声にのって若者の心に迫る、
まるで広告のコピーのような出来上がりになっている。
新人ながら、トラボルタ君は強烈な個性を振りまいている、将来が充分期待できる。
シネマを観ながら、
からだが動き出してくる楽しさ、
めったにない新鮮さだった。
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