スノー・ロワイヤル (2019)

文字数 663文字

【白人 よくキレる、インディアン キレない】 2019/6/8



ノルウェイシネマのハリウッドリメイクなんだそうな。
同じ監督の手によるものだからオリジナルとどこが違うのか?
ちょっと興味があったがそれほど暇でないのでチェックはやめた。

リーアム・ニーソンの復讐劇…が本作の売りになっている。
近年高齢の身ながらこんなお役ばかりが回ってくるリーアムがお気の毒だ、と思ったらそうでもなかった。

最初、除雪業で名誉市民に選ばれた無骨な主人公(リーアム)の息子が殺されるところからすでに変則の香りがする。
殺害死亡者の名前が次々とスクリーンに表示される??
リーアムを出汁にした、シリアスを騙ったコメディの匂いがプンプンしてくる。

父親の復讐劇にしてはリアリティへの気配りが皆無だと感じるころ、
物語は麻薬組織の抗争に発展してくる、
二代目が仕切る白人組織と、居留地から拡大してきた先住民組織。
二つの対立組織の殺し合いをもって、邦題に「ロワイヤル」を持ってきたのだが、これは見当違いだろう。

リメイクシネマにこれだけの先住民問題を持ち込む北欧のインテリジェンスを感じてしまう。
インディアンネタジョークにも笑わされる、高級リゾートホテルフロントでの「リザベーション」には大笑い。
白人至上主義はインディアンのみならず、黒人、エキスモーまで差別しまくる。

なるほど、ハリウッドの反権力思想がこんな形で表れていた。
白人嘘つく、インディアン嘘つかない。
  
リーアムがローンレンジャーで、ホワイトブルはトントなのか?
それにしても高齢者の不思議なコンビではないか、キモサベ?
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