サウスバウンド (2007)

文字数 509文字

【「ナンセンス!」を復活させます】 2008/4/9



「ナンセンス~!」・・・この言葉は懐かしい。
豊川さんが発するとぴたりと決まる、この言葉が持つ本来の無意味さ加減がうまく出てる。

過激派夫婦(豊川・天海)は僕の理想を実現してくれた。
本ストーリーの夫婦から一世代前の先輩過激派は、
はっきり言って皆「24時間働くジャパニーズビジネスマン」に変節した。
1980年代の過激派は生活に密着した過激派だったのだと今気づく始末だ。
これだから70年代過激派はファッション全共闘といわれたのかもしれない。

そんないい加減な自らを反省するからでもないが、二人の生き様に憧れを禁じえない、
笑い飛ばすことはできなかった。
「過激派」の言葉すら妙に落ち着かない。
今の2000年代、何故か普通の市民は口をつぐむ。
正論は決して発せられない一方、摩訶不思議面妖な論理がまかり通る。

ところで、過激派と沖縄がよくマッチしている。
沖縄の日常、青い空、透き通った海・・・・やはり「過激」の言葉は似合わない。
何より、この家族はきわめてまっとうではないか。
これをして「正統派」というものだ。

今からでも遅くない、
僕も「ナンセンス」を浴びせかけよう、このおかしな世の中に。
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