Re:LIFE~リライフ~ (2014)

文字数 496文字

【ハイセンス・シネマ、久しぶり】 2015/11/21



物語は、ハリウッドのアカデミー賞脚本家の自虐ネタだ。
都落ちし田舎大学で客員教授で糊口をしのぐ主人公の再生の道が、しかしながら最後には爽やかに花開く。
マーク・ローレンス監督(脚本も)はヒュー・グラントとの息もぴったり、今回も大人の恋愛を味あわさせてくれた。

ハリウッド脚本家自虐テーマといえば、「アダプテーション」を思い出すが、本シネマはコメディ・ベース。英国人ヒュー・グラントのスマートで傍若無人な存在が欠かせない要素になっている。

人を教える、導くことの面白さを知る経緯が本作の見所になっている。
そして、脚本を書くことは、すなわち人生そのものに通じる。
目的を設定し、キャラクターを強固にし、なによりも自分の衝動を大切にすること。

いたるところ随所に、ハリウッドの楽屋ネタが散りばめられているので、ファンにはたまらない。極め付きのオチは、本作そのものをマット・デイモン主役で作るアイデアだろう・・・できるといいな。

老婆心:
原題の「THE REWRITE」は脚本家としてのやり直しを意味するのだろうが、「RE LIFE」は意味深長だ。
邦題の勝ち。
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