居眠り磐音 (2019) 

文字数 562文字

【時代劇ニューシネマ 続編期待】  2019/5/22



松坂桃李さんの時代劇に、大きな興味と期待をもって拝見した。
「名優 役を選ばず」・・・の感すらある近年の松坂さんが、
ついに丁髷(ちょんまげ)!
原作は僕の読書ジャンル外のため未読ではあったが、
剣と友と悲恋の三題噺はじめ、コンテンツは時代劇ならではのオーソドックスな展開だった。
そして僕はそれが嫌いではない。

まず剣、
リアルな殺陣に加えて斬りあいによる刀傷描写など、現実感をうまく醸し出していた。
構えは 眠狂四郎のようだが刀をぶつけ合うような相打ちシーンの数々が
嘘臭くなかったのが一番だった。
演技者たちの懸命な努力がこの新規殺陣を支えていた、好感だった。

そして友、
武家時代の竹馬の同朋とその家族、浪人期の心優しい庶民たち、
権力者とのコネクションまでもカバーするところはスーパーヒーローの面目躍如だった。

やはり懸念したのが悲恋、
侍の建て前が空回りする恋の行方・・というアナクロテーマに正面から取り組んだものの、
所詮このジャンルは現代にはミスマッチしかなかった。
後半の予想外の展開が、時代劇コアファンにどう受け止められるのか。
愛はいかなる障害も乗り越えるのか? ますます続きが楽しみになってきた。
本シネマでマルチエピソードの伏線を種まきしたのだから、
次回作を期待して待ってみよう。
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