ほっこまい 高松純情シネマ (2008)

文字数 641文字

【映画少年】 2009/3/29



原作者、監督(脚本、製作兼任)、友情出演者(高畑淳子)が高校の同窓生というのも奇遇なら、観客の僕もこの高校出身者という重ねての奇遇だ?

冗談はさておき、
高嶋監督初の本編は60分の短め。
さぬき映画祭応募規格に合わせた(50分内)ものが原型だったと聞くが、
予算面からも、テーマ面からもこれ以上の長さは無理だろうと勝手に推察した。

あえてタイトルに「ほっこまい」という方言を配したのも同じような理由だろう。
ちなみに「ほっこまい」のニュアンスとしては、
「・・・ばかだよね~」というところだろうか。

サブタイトルの「高松純情シネマ」が示すとおり、
映画好き少年の淡い思い出のストーリー。
その根底には、
さぬき映画祭が要求する香川県のエッセンス、
平たく言えば名所、名物が盛り込められたご当地シネマとも言えるが、
僕は、監督のシネマ製作への愛情を強く感じさせていただいた。

シネマの中では、
高校生たちが最初から「フィルム3巻」限定で撮影をスタートしたり、
キャスティングで苦労したり(野球部員のドタキャン)、
でも、先輩や街の人々の支援があったりで、ささやかな達成感を満喫する。

これは本シネマ製作をソックリ映し出しているような気がして仕方がなかった。
三十数年のときを経て、この一本のシネマを完成させた。
監督の想いを僕は想像していた・・・映画少年のままなんだろうなって。

老婆心:
やはり香川県にゆかりのある方が観るほうがいいでしょうね、方言ばっかだから。
主演の柳田さん、将来が楽しみだ。
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