オデッセイ (2015)

文字数 448文字

【クール !「火星の人、またはオデッセイ」】 2016/2/5



新感覚オタクSF小説とリドリー・スコット、マット・デイモンが組めば
半端なシネマができるわけはない。
たとえ、異質な邦題「オデッセイ」なるものが作品のターゲットを
ボカシてしまったとしてもだ。
いずれにしろこの邦題は、趣味の良すぎる勘違いだろう。

そう、本作はクール。
クールに尽きる。
科学知識と不屈の精神で危機を乗り切るクールな人たちの物語だ。
火星で芋を栽培する、
水と電力を作る、
地球とのコミュニケーションを編み出す
…そんなサバイバル技術が映像化される。
これなら僕でも、火星の人になれそうだ。

忘れてならないのは、たった一人の若者を救うために世界が総力をあげることだ。
NASAの頭脳はもちろん、中国の宇宙戦略までもがそこに取り込まれる。
世界平和につながる流れもクールではないか。

物語はクールな原作通りにほぼ進展する。
最後のドッキングでちょっとだけ
巨匠リドリーのフェミニズムが許されていたが些末なことだろう。

パーフェクトな「火星の人」シネマだった。

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