人生の約束 (2015)

文字数 511文字

【SIMPLE IS BEST】 2016/1/6



日本のシネマもまだまだ捨てたものではないなと思ったのが昨年の「天空の蜂」だった。
国を守ることを考えさせられた。
そして本作も。
ここでは、人生の意味を改めて考えさせられる、いまさらではあるが。

テーマがとてもシンプルだからこそ、経済活動(金儲け)が人を幸せにするというグローバリズムの胡散臭さがすんなりと伝わってくる。
創り方もそれに輪をかけてシンプルだった。
成功と挫折、死と生、都会と田舎、実業と虚業そして孤独と繋がり・・と云う対比が細やかなカットで僕を洗脳し続ける。
それにしても日本の風景がこれほどまでに美しいことを忘れていた。
映像もシンプルでは負けてはいない。
静と動、暗と明、寂寥と混沌、久しぶりに映像のコントラストを愉しんだ。

実は、事前広報(番宣)活動の質の高さと、想像する作品内容とのアンバランスを懸念していた。さてさて、どれほどのものかと心配していた。
その点は杞憂だった。
繰り返しになるが、シンプルこそ最善だった。
男優二人の才能をパーフェクトに引き出したスタッフの努力をここは称えておきたい。
つまるところ、男の友情と家族愛の物語、
いかにも日本的ソリューションではある。
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