ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋 (2019)

文字数 719文字

【ありえないお話こそがシネマでしょ?】 2020/1/8



なんとも痛快な恋物語りであってまたサクセスストーリーでした。
ユダヤ系敏腕ジャーナリストのイケてない男、
ちょっとバイアスが強くて反権力に酔いしれているところが可愛い。
昔のベビーシッターのお姉さんがアメリカ初の女性大統領を目指すなか、
彼女のスピーチライターとしてスタッフとなる。

理想を追求し妥協を許さないダメ男に惹かれる美貌で辣腕の大統領を目指す国務長官、
演じるのはシャーリーズ・セロン、「タリーと私の秘密の時間」で増量したボディを
シャキッと引き締めてのさっそうとした登場に、
ダメ男ならずとも男性はみなメロメロになってしまう。

そんなスーパーレディと、ひねくれものオタクジャーナリストの恋の行方が
ハッピーエンドにならなければシネマの意味がない。
本シネマはそんな夢をいっぱい魅せてくれる作品なのです。
お手軽というなかれ、
幸せの増幅作用こそシネマ顧客が求めるもののひとつです、
本シネマはその追及に徹底しています。

無論コメディですから、笑い飛ばす悪役・ボケ役もしっかりと用意されています。
テレビ俳優出身の無能大統領、世論操作で私腹を肥やすメディア王、
見てくればかりを気にするカナダ首相、
その反対の心優しい友人たち、シークレットサービスマン。

なんといっても見どころはシャーリーズ・セロンの「美しさ」と「気っ風の良さ」と「やさしさ」のミックス加減でした。

老婆心:
「僕と彼女のありえない恋」は蛇足を通り越した醜悪な邦題でした。
テレビ出身の映画スターはジョージ・クルーニとウディ・ハレルソン
しかいないというギャグの繰り返しが愉快。
セス・ローゲン(ダメ男)もテレビからスターを目指すということなのかしら。
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