アキラとあきら (2022)

文字数 509文字

【宿命の友情物語】 2022/8/30


シネマ全体の佇まいがチープなのに、これほどエキサイティングなのは原作・脚本もさることながら、主演のお二人のおかげだった。
ただ、その二人を取り囲む助演人の層の厚さにもびっくり、次から次にと 味のある俳優さんが繰り出されてくる。
先発ピッチャーが豪速球なら、ホールド陣は変化球中心だった。
宇野祥平さんなどは二度登板したような気もしたが・・・。

池井戸さん原作は未読だが、いつもの土壇場逆転カタルシスは相変わらず、もはやシネマ(TV)の定番になった。
そう、池井戸ドラマはTVでもお馴染みだが、シネマだと128分でササっと見終わり感動できるのが大きな特典だ。
その通り、あっという間に二人のトップ銀行員が描く確執と友情と宿命の128分だった。
ササっ・・・という表現通り、細やかなニュアンスや盛り上がりを慈しむ暇なく完結するシネマの一つの成功例だろう。

繰り返しになるが主演の竹内涼真、横浜流星二人の健闘が本シネマ成功の源だった。
できることなら、彼らの熱い友情をテーマにした続編もいいかな・・と思ったりしている。

老婆心:
美術、装飾、小道具、音声にもっと融資をしてほしかったな。
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