世界侵略:ロサンゼルス決戦 (2011)

文字数 871文字

【マリーンはアメリカの象徴】 2011/9/24



マリーンはアメリカの象徴
ヤンキー(アクセントは前部)の海兵隊(マリーン)願望痛快夢物語。
そして、僕のように「地球防衛軍」から始まる破滅SFで将来をはぐくんだSF小僧のなれの果てにも「ナイス」でした。
まして、もう一方で戦争シネマ、それも分隊戦闘アクション大好きとしても理想系の戦闘シーン満載でゲップ出るほど満足。総括すれば「よくできた海兵隊ごっこ」でした。

USマリーンの強さは近年のTVシリーズ「パシフィック」でも再認識しましたが、常に苦しい戦闘のフロントに立ち退却しないことです。
しかし、本シネマが9.11以降の戦意高揚シネマとは異なる地球侵略戦争に視点を移したのは、アメリカ覇権の綻びを反映しているのかもしれません。
アフガニスタン、イラクとの戦争を経て、疲弊したベテラン下士官が主人公なのも意味深いところです。
敵は最後まで正体不明、侵略目的も定かにならないまま・・・海兵の大儀はただただ市民を守ること・・・マリーンの原点に戻ります。
この戦闘には天然資源などの利権はかかわっていないのです。
9.11から10年目のいま、2011年製作の意図もうっすらと感じ取れるようです。
マリーンはアメリカの「力の象徴」なのです。

いや、それほど大層に言うことはないのかもしれません。
パロディといってもいいくらい過去名作のシーンが模倣されています。
心に残る名戦闘シーンの数々が遠慮なく再現され、まさに戦闘の百貨店でした。
《プライベートライアン》教会搭、《ブラックホークダウン》即リターン・・・などはそっくりイタダキでした。
それはそれなりにマニアには面白い楽しみ方なんですけど。

老婆心:
エイリアンの侵略には死をもって報いる、これはテロには徹底報復する・・・に通じるところがあります。
劇中、「なぜ話し合って友達にならないの?」と子供が問いかけます。
そうだねエイリアンと真剣に本当に話し合ったのかね?
もしかしたら、誕生以来戦争ばかりしている人類を、エイリアンは最初から「話し合えない野蛮生物」と判断したのかもしれないな。
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