イエスタデイ (2019)

文字数 741文字

【ビートルズもいいけど リリーもね!】 2019/10/23



中学一年生の時(1963年)、毎週土曜日のお楽しみは
小島正夫さんの「9500万人のポピュラーリクエスト」だった、古い話で恐縮だが。
そんなある土曜日、流れてきた新曲紹介 
「プリーズ・プリーズ・ミー」のサウンドにぶったまげた、
田舎の中学生にも迫る来るビートとハーモニーの上質感が伝わった。
小島さんのナレーション曰く 「今イギリスで大ヒット・・・」、
ビートルズが僕のロックミュージックのイニシエイションだった、
当時の中坊はみんなそうだったけど。

だからといって、僕がビートルズ信者にならなかったのは、
根っからの偏骨者たる所以に違いなく、
その後イニシエイションの衝撃を抑え込んでビートルズとは安全な距離を
置いてきたというわけだ。

また前置きが長くなってしまったが、
本シネマに足を運ぶのを随分とためらった理由(言い訳)を言いたかっただけだ。
最後に僕を一押ししてくれたのが、島娘リリー・ジエイムス。
今作ではリバプールの町娘だが相変わらずの愛くるしい魅力を振りまいていた。

物語は、予告編通り 裏切りなしのパラレル・ワールド、
そしてコメディ勝ちだった、ロマンスは極めてありきたり。
当然というか、セールスポイントの「ビートルズ楽曲」を
まとめて聴けることはいまどき希少な経験だった。
なるほど、ビートルズは天才だったね・・・・
そう彼らは立派に歴史になっていた。

さてさて、
シネマのパラレルワールドではビートルズのほかに欠落している
「僕らの世界のもの」が時折登場して微笑ましかった。
コカ・コーラがなくてもペプシがあれば、
ハリー・ポッターがなくてもホビットがあれば、
でも、ビートルズのない世界はやはり考えられない。
別人ジョン・レノンもいてくれてよかった。
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