エール! (2014)
文字数 549文字
【家族愛物語、”温かい”】 2015/10/31
「逃げるのではないの、飛び立つんです」
と歌う主人公女子高校生、クライマックスシーンに熱くなった。
でも、シネマ全体は、程よい温かさに包まれている。
4人家族の父、母、弟は聾唖者で主人公一人が健常者だが、
家族は聾唖を一つの個性だと自慢すらしている。
父の村長選挙のスローガンが「ご意見をお聞かせください」だから大したものだ
・・・さほどにこの家族は自立していて頼もしい。
世の中の趨勢に流されることなく自分たちの意見をきっぱりと表明するベリエ一家には、
温かい魂が燃えている。
家族結束こそ第一の思いが、
子供の未来のためにはと両親が変化していくパターンは日本的感情からも理解しやすい。
主人公の親友、ハンサムな男子クラスメイト、都落ちしてきた音楽教師などの
脇たちのエピソードも、ウエットでほのぼのと温かい。
事前の情報では、主人公の歌唱才能と家族の絆との葛藤がクローズアップされていた。
その音楽シーンの山場が2回設けられている。
このシーンでは、過去の多くの音楽シネマで圧倒されたような音楽そのものでの感動を
本作は用意してくれない。
しかし、それ以上の仕掛けに、僕は感情が衝き動かされてしまった。
年のせいではなく、温かい涙を我慢できなかった。
「飛び立ち」する若者に幸多かれ。
「逃げるのではないの、飛び立つんです」
と歌う主人公女子高校生、クライマックスシーンに熱くなった。
でも、シネマ全体は、程よい温かさに包まれている。
4人家族の父、母、弟は聾唖者で主人公一人が健常者だが、
家族は聾唖を一つの個性だと自慢すらしている。
父の村長選挙のスローガンが「ご意見をお聞かせください」だから大したものだ
・・・さほどにこの家族は自立していて頼もしい。
世の中の趨勢に流されることなく自分たちの意見をきっぱりと表明するベリエ一家には、
温かい魂が燃えている。
家族結束こそ第一の思いが、
子供の未来のためにはと両親が変化していくパターンは日本的感情からも理解しやすい。
主人公の親友、ハンサムな男子クラスメイト、都落ちしてきた音楽教師などの
脇たちのエピソードも、ウエットでほのぼのと温かい。
事前の情報では、主人公の歌唱才能と家族の絆との葛藤がクローズアップされていた。
その音楽シーンの山場が2回設けられている。
このシーンでは、過去の多くの音楽シネマで圧倒されたような音楽そのものでの感動を
本作は用意してくれない。
しかし、それ以上の仕掛けに、僕は感情が衝き動かされてしまった。
年のせいではなく、温かい涙を我慢できなかった。
「飛び立ち」する若者に幸多かれ。