チワワちゃん (2019) 

文字数 532文字

【吉田志織 WHO? こりゃぶっとんだ】  2019/1/23



特異な映像作家と聞いていた二宮監督シネマの初体験、
期待通りいっぱい楽しませてもらった。
評判通りの映像と構成だったが、イントロから前半は斬新さの停滞が感じられてしまう。
才気ばっかりの疾走は息が切れるものよと思ったら、これが大間違い。

後半からギアーアップ、見事なビルドアップだった。
そのエッセンスは、ミステリアスな「チワワちゃん」探し。
パーティ仲間の一人一人にチワワちゃんの実像を聞いて回る主人公ミキ(門脇麦さん)。
チワワに対する複雑な感情がそうさせるのか?それともほかに何か隠しているのか、
ちょっとだけワクワクした。

ところが、
チワワちゃんのいろいろな実態が仲間たちから暴かれるにつれて、
僕はどうしようもなくチワワちゃんが愛おしくなる。

あどけなくて、無防備で、それでいて無軌道な女の子。
青春のなかで一人くらいこんな子がいた…ような気がする。
いや、いてほしかった。

そんなチワワちゃんを演じた吉田志織さん。
全く今まで知らなかったけど、感受性あふれる表現、これ天性のもの?
若手の俳優さんたちが輝き競い合っている本シネマのなかでも格段に光っていた。
これからも気になる女優さんだ。

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