バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~ (2021)

文字数 803文字

【シネマの裏側をみた錯覚の幸せ】2021/4/13



本シネマのおかげでした、この年になってひとつ勉強になりました。
「バイプレイヤー」というのは和製英語であるということを初めて知りました。
和製英語とはいえ、バイプレイヤー=脇役というのはうまい表現だと感心しました。

けれども、バイプレイヤー=名脇役ではないはずです。
だから、「もしも」がしっかりと入ってるのでしょうか?
と言った、茶々を入れてはいけない類のシネマですよね、本作は。

登場人物は全員 AS THEY ARE 。
脇役の方達だけかと思っていたら、
いきなり役所広司さんが現れて僕はシートに座り直してしまいました。
他にも、脇役とは言ってしまえない・・・またそういうとお怒りになるだろう俳優さんたちも数多く出演しています。
所謂、楽屋落ちネタ物語かと思ってましが、その割に面白いネタは披露されるわけでもなく肩透かし。
本作のなかで、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」という素晴らしいシネマ引き合いに出されます、この辺りが本作誕生の源なのかな?

残念なことに、古き良きシネマ時代の残り香すら今の日本では嗅ぐこともできません。
本作の舞台になっている、富士山麓にある撮影所「バイプレウッド」で撮られているのは
TVドラマの数々。
「蒲田行進曲」は遠くなりにけりですね。
せめて、撮影所絡みのシネマを・・・と考えられた結果が本作ではなかったのでしょうか。

ブランドとなった「バイプレイヤーズ」を守り切った、遠藤、田口、松重、三石のカルテット ご苦労様でした。大杉さんへの哀悼もしっかり受け止めました。
100人の名脇役として出演された名脇役の方々、僕は皆様全員を認識することはできませんでした、すいません。
業界シネマにも気合十分だった役所さん、大変ありがとうございました。

シネマを愛する僕は、楽屋裏を見せていただき、
なおかつ俳優さんの素顔を見た錯覚に深く感謝しております。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み