THE INFORMER/三秒間の死角 (2019) 

文字数 663文字

【いろいろ チグハグ】 2019/12/2
 
 
潜入捜査、麻薬取引、ニューヨークの民族マフィア、FBI腐敗…いろんな具材がごった煮、
この種のドラマはテレビシリーズでも散々食い散らかされたテーマなはずなのに、
敢えて本編にするには意味があるに違いないと思って拝見した。
(もともと TVドラマだとすれば、我が見識のなさを恥じるのみ)

引っかかったのはロザムンド・パイクとクライブ・オーウェンのキャスティング、その一点だけだった。
もう少し要点に触れるとすれば:
今年公開されたロザムンド出演作品が4本、「荒野の誓い」、「プライヴェート・ウォー」、「エンテベの七日間」、そして本作。
同じく 直近のクライブ出演作品3本はすべて悪玉役という徹底ぶり、「ヴァレリアン」、「ジェミニマン」、そして本作。

お二人ともにご贔屓のスター俳優さんだけに、この近況のギャップは気になって仕方がない。
思うに、ロザムンドは働き盛りであるのに反して、クライブが盛りを過ぎたということなのか?
少し悲しくなった。

もっと悲しかったのは本作の仕上がりレベル、
前述のようにさして珍しいサスペンスも含んでいないクライム物語を、大胆に端折っているので大味になっている。
FBI捜査官、NY市警官、ポーランドマフィア、そして戦争後遺症のタフな主人公とその家族、
これらの相関状況を大急ぎで走り抜けたのはいいのだが、もともと長い長い物語であるべきだった。

やっぱりもう一度TVドラマシリーズでリメイクしてみては。
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