Mr.ノーバディ (2021)
文字数 854文字
【旦那様の大好きなアレ】 2021/6/15
地味な予告編、キャスティングも地味、というより僕にはほとんど馴染みのない役者さんがずらり、何よりもタイトルの「NOBODY」が投げやりの地味さに満ちていた。
ただし、監督が「ハードコア」、脚本が「ジョン・ウィック」シリーズの鬼才だという点が気になっていたのも事実。
オープニングで血だらけの主人公が「俺の名前はNOBODY」だと警官に応える、
と一転して速いテンポで地味な勤め人の毎日が繰り返される。
この展開は陳腐なまでによくある、平凡な男が最後には悪に立ち向かうに違いないと想像し期待する。実はそのとおりなのだけど、その変身が凄まじい、予測していたのにもかかわらず取り残されそうになった。
そうなのだ、これは「ジョン・ウィック」の暴力描写の、言ってみればホームドラマ版なのか!と納得しそうになったところで、もう一度驚かされる。
これから本シネマを観る方のために、その驚きは取っておいて差し上げるが、ジョン・ウィックが伝説の殺し屋であるとすれば、彼に対抗するにふさわしい待遇が与えられている (といってもそんな大したものではなく、これまた二番煎じのお味が強い)。
この辺りに至って、ようやく地味なキャスティングの謎が解けてきたような気がしてきた。
本シネマは、近年ブーミングになっているリミッターの外れた暴力シネマであるということ、
それも話題作のエッセンスを拝借していることに気づく。
「ジョン・ウィック」は当然のこと、「イコライザー」、「イースタン・プロミス」、「ロング・キス・グッドナイト」の一コマを脳裏に浮かび上がらせながら、僕はこのとてつもない銃撃アクションを愉しんでいた。
(出演者の名誉のために付け加えれば、地味なのはネームバリューだけだった、アクションは皆さん間違いなくド派手でした)。
感染症パンデミックそのものと、それに対応する不条理な世間の鬱憤を晴らしてくれたのは間違いない。なにやら続編も創られそうな雰囲気もあって、また楽しみが増えた、窮屈な毎日に負けないぞ~。
地味な予告編、キャスティングも地味、というより僕にはほとんど馴染みのない役者さんがずらり、何よりもタイトルの「NOBODY」が投げやりの地味さに満ちていた。
ただし、監督が「ハードコア」、脚本が「ジョン・ウィック」シリーズの鬼才だという点が気になっていたのも事実。
オープニングで血だらけの主人公が「俺の名前はNOBODY」だと警官に応える、
と一転して速いテンポで地味な勤め人の毎日が繰り返される。
この展開は陳腐なまでによくある、平凡な男が最後には悪に立ち向かうに違いないと想像し期待する。実はそのとおりなのだけど、その変身が凄まじい、予測していたのにもかかわらず取り残されそうになった。
そうなのだ、これは「ジョン・ウィック」の暴力描写の、言ってみればホームドラマ版なのか!と納得しそうになったところで、もう一度驚かされる。
これから本シネマを観る方のために、その驚きは取っておいて差し上げるが、ジョン・ウィックが伝説の殺し屋であるとすれば、彼に対抗するにふさわしい待遇が与えられている (といってもそんな大したものではなく、これまた二番煎じのお味が強い)。
この辺りに至って、ようやく地味なキャスティングの謎が解けてきたような気がしてきた。
本シネマは、近年ブーミングになっているリミッターの外れた暴力シネマであるということ、
それも話題作のエッセンスを拝借していることに気づく。
「ジョン・ウィック」は当然のこと、「イコライザー」、「イースタン・プロミス」、「ロング・キス・グッドナイト」の一コマを脳裏に浮かび上がらせながら、僕はこのとてつもない銃撃アクションを愉しんでいた。
(出演者の名誉のために付け加えれば、地味なのはネームバリューだけだった、アクションは皆さん間違いなくド派手でした)。
感染症パンデミックそのものと、それに対応する不条理な世間の鬱憤を晴らしてくれたのは間違いない。なにやら続編も創られそうな雰囲気もあって、また楽しみが増えた、窮屈な毎日に負けないぞ~。