P.S. アイラヴユー (2007)

文字数 607文字

【ヒラリーじゃなきゃいけなかったのか?】 2008/5/24



ヒラリー・スワンクでなくてもいいのに・・・ちょっと勿体無いかも。
キーワード「愛する人の思い出」に悩む若き未亡人の姿とヒラリーとの距離が遠かった。
本人はあえて純愛ヒロインを演じたかったのかもしれない、
でも場違い感は否めない。

若くして夫を亡くした主人公に届き始める夫からの手紙。
愛する妻のために生前から用意周到に手紙を書き溜めた夫。
その目的は、妻に自分の親友を紹介することだった????
その配慮に気づくことなく、親友と一夜を共にする妻????
これは、ブラックコメディーかい?

近年ラブストーリーの定番でもある、亡き連れ合いがそっとあの世から相手を見守るストーリーかと思いきや、空振り。
もともと二人の仲は険悪ですらあったし、夫の死は唐突且つ不親切。
まして夫が秘密裡に準備する手紙の説明も無く、ある日それは突然始まるが、実はその全貌も不明。手紙が示唆することと主人公の行動との因果関係も納得いかない。

夫は手紙の中で、早く自分のことを忘れていい人を見つけなさい・・・と、
とても優しいのだが、手紙の最後に「P.S.アイラブユー」じゃ余計忘れられないんじゃないかと、
ますます納得いかない。

この脚本の手抜き加減こそ、
ヒラリーには似つかわしくない最大の不具合である。
ラブファンタジーだから大目にみろと言うこともあろう。
だったら、ヒラリー・スワンクはいらなかった、間違いなく。
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