ベスト・キッド (2010)

文字数 685文字

【やはり気になるお隣さん】 2011/1/15

カンフーシネマは好きではない、
リメイク作品にも原則としてバイアスをかける立場だ。

だけど、
オリジナル版は妙な変形はあったが、あれは空手でカンフーじゃなかっと思うが・・・。
師匠も日系あるいは日本人をイメージしていた。
時あたかもバブル真っ只中、
世界から得体の知れない日本人と揶揄されていた僕らの精神面が手探りながら表現されていた。
そんなこんなで、僕はオリジナル《ベストキッド》には図らずも ちょっち感動してしまった記憶がある。

時は流れ時代は変わり;
このリメイクは【日本】から【中国】へ・・・という歴史の流れを露骨なほど印象付けている。
冒頭、デトロイトの衰退と対照的な中国モーター産業の隆盛が親切に説明される。
何よりも舞台が中国は北京であること。
当たり前だけど、北京には中国人がいっぱいいる。
中国人を敵役にしてアフリカ系アメリカ人少年が孤軍奮闘するのだからこりゃー「ナウい」設定だ。痛快といえばこの上なしのハッピーエンドもオリジナルと変わりない。
やっぱりちょっと感動した。
ここからは、たかがシネマなのに穿った単純な感想を申し上げる;
1.中国の少年たちは教育によって本来の良心を捻じ曲げられている。
2.勝つことに手段を選ばない、それはスポーツのみならず人生全てにおいて、と教え込まれる。
3.富裕階級は傲慢、庶民は従順、心ある徳者は隠遁している。
4.アメリカの自由で不屈のファイティングスピリットがそんな中国人民を目覚めさせる。
5.人民は自らを反省し世界規範の道徳に改心するのでした。

なんてことにはなればいいのですがね、  オバマさん。
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