OVER DRIVE (2018) 

文字数 548文字

【まっすぐ素直が胸に迫る】  2018/6/1



日本でもこんなに素敵なラリーシネマが作れるのだ、嬉しい発見だった。
ひとえにTOYOTAの強いサポートがあったに違いない。  
TOYOTA はもっともっとシネマを活用すべきだろう。

ただし物語は、古典的な筋書きのハラハラドキドキと何やら秘密が気になる超定番展開だ。
舞台歌舞伎が今でも面白いように
単純な展開とはいえ大スクリーンに映えるラリカーの疾走はシネマの醍醐味に違いない。
そのラリー車の無機質な爆走を織りなす横糸が「兄弟愛」というのも、
あまりに見すぎた光景ではあった。

そこで、キャスティングに一工夫。
ラリードライバーの弟に新田真剣佑さん、兄のメカニックチーフに東出昌大さん、
つまりダブル主演と言いながら東出さんが守備についている。
何を演じても不思議な魔力で役になりきる東出マジックが此処でも奏功し、
兄弟愛に深みを加えていた。
二人の過去につながるキーワード
「すぐに直してやるよ」はやはり彼のセリフでなければ決まらない。

兄弟愛の裏側に潜む後悔と悲しみシークエンスにロマンスが揺らめいているが、
他は全編これ男の世界。
ラリー競技の生きる人たちすべてが輝いていた。

日本各地でのラリーシーンが眩しかった、
お台場でのラリーを実現してほしい、ねぇ TOYOTAさん。
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