ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた (2018)

文字数 447文字

【ニューミュージカルです。】 2019/7/9



ミュージカルエッセンスの最先端シネマ、古典的な歌と踊りのミュージカルではないもの、製作陣が意図したとおりの感性豊かな仕上がりだった。

物語は しかしながらありきたりではある、音楽を愛する父娘のそれぞれの旅立ち。
娘は医者になるために遠くの大学へ、父は新しい生活を探し始める。
そんな、どこにでもある光景がNYの田舎街でひっそりと動き出す。

だからこそ、
シネマの主人公は彼ら親子が創る「ミュージック」でしかなかった。
渋いキャスティングと相まって、シネマのなかで創られそして演奏される歌に心が動かされてしまう。
娘を演じるカシー・クレモンズの才能に同じように惹かれるのも当然の結果だった。

人種、性別の壁を取っ払ってしまったNYに生きる自由人が最後にたどり着く「生き方」は?
最後まで音楽が主役のシネマ、これはミュージカルの進化形に違いない。

父娘のバンド名が「俺たちはバンドじゃない!」 
デビュー曲が「ハーツ・ビート・ラウド」
これだけでもクールなミュージカルでしょ?
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