リトル・ミス・サンシャイン (2006) 

文字数 862文字

【悲惨度】 2007/6/19



僕にも三人孫がいて、うち二人はお嬢ちゃん。
さて、僕だったら、孫のオリーブに何をしてやれるのだろうかな、
どんなグランパの思い出を残せるのかな?
そんな想いにさせられた、しんみりシネマでした。

そう、アラン・アーキン演じるジイ様に、どうしても拠って立ってしまいました。
ところで、本シネマには選りすぐりのキャラクターを燦然とまとった登場人物が、
文字通りファミリーで入り乱れます。
こんな悲惨なファミリー見たことない!
●薬中で老人ホームを追い出されたジイ様(悲惨度5)
●あやしげな事業に有り金全部突っ込んだお父さん( 悲惨度7)
●そのお父さんを責めるばかりで、料理、おそらく家事一般もできないお母さん(悲惨度2)
●無言の誓いが暑苦しいニーチェとパイロットオタクの息子(悲惨度3)
●自殺未遂で転がり込んだゲイのプルースト研究家のおじさん(悲惨度9)
●ミスコンマニアの出っ腹少女(悲惨度?)

このミスコンマニアの少女が念願のコンテストに出場する旅に、
どういうわけかこのファミリー全員が参加する。
このコンテストの優勝者が「リトル・ミス・サンシャイン」というわけで、
シネマのテーマもおのずと見えてくる。
そうなんです、果たして出っ腹少女オリーブの夢はかなうのか・・・?
結末やいかに?・・・です。

このあたりの設定に不自然さがなく、知らないままに僕はファミリーの一員としておんぼろバスを押していました。
この6名のファミリーひとりひとりが抱えている悲惨度を数値化して掛け合わせてみると;
(-5) x (-7) x (-2) x (-3) x (-9) x (?) = ?
お分かりのように、オリーブの悲惨度が高いほどファミリーはプラスになります。
オリーブの悲惨はファミリーの幸福になりますが、
夢にまで見たミスの座、さぁどうしよう?
オリーブの可愛い最終選択は?
名シーンになりそうな本シネマのハイライト、観てのお楽しみです。

シイ様の立場で観た本シネマ、
「家族みんな仲良く頼む、そして何より助け合ってこその家族だよ」、
独り言ちました。

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