ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー (2022)

文字数 757文字

【すべてはチャドウィックのため】 2022/11/11


いつも事前情報を持たないようにしているとはいえ、ブラックパンサー第一作のワカンダ国王を演じたチャドウィックが亡くなったことはいやでも耳に入っていた、その対応策は観てのお楽しみにしておいた。    
万が一にも、そのあたりの事情を知らずに本作から入っていくと160分もの長丁場はつらいものがあるだろう、そうでない僕も一瞬途中で微睡んでしまったくらいだから。

病に倒れたチャドウィックに代役者は起用されることなく、物語のなかでも国王は病に倒れブラックパンサーの血筋は絶えてしまったかのようなスタートだった、一歩後退どころかゼロに戻ったしまった。
タイトルにもあるように「ブラックパンサー」で「永遠のワカンダ王国」だから、結末は見え見えなのではあるが、その名案とはいかに?が 観どころになるはずだった。

そこに割り込んできたのが「アバター先取り」のようなかブルーに光る海底人集団タロカン帝国、その帝国生い立ちからワカンダ王国との確執、そのリーダー・ククルカンの人物像説明が丁寧に展開する。
おそらくは第三話以降の布石なのであろうが、ブラックパンサーは何処へ行ったの?と訝しがるばかりの僕は軽く居眠るのだった。

始まって120分あたりからブラックパンサーが蘇る。
その説明は今一つ不可解だったがこの辺を気にしているとファンタジーは楽しめない。
後は怒涛の戦闘シーン、ブラックパンサーとククルカンの一騎打ちと続き、やがて平和が訪れるという安心のエンディングになっている。

シネマ冒頭で、エンディングタイトル後にも映像があるので帰らないでね・・・という親切な案内があった。
そこで遭遇するシーンが本第二作をすべて物語っている、ブラックパンサーそしてチャドウィックは間違いなく蘇っていることを。
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