七つの会議 (2018) 

文字数 743文字

【時間の節約になりました、いやホントに】  2019/2/1



ずばり、日曜9時TBSドラマを一気に堪能できる。
もう少しわかりやすく言うと、
「下町ロケット」や「陸王」の類を何週間も続けてみる労力をセーブできる。
おまけに、癪に障るCMによる中断もない。

何を隠そう、僕はこの時間帯にTVドラマを観ていた、イライラしながら。
・・・・と、ここまで感想を記していてふと思った。
このシネマもTV版があったんじゃないか?って。

なんと2013年にTVドラマになっている。
僕にとってこの2013年は身体最大のピンチの年だった、
だからTV版を見ていないし認識すらしていない。

で、シネマ版だけを見た者の想いをお伝えしておこう。
前述の下町ロケット・陸王のキャストがぞろぞろ出演している、まるで同窓会のように。
そんな中で主演の野村萬斎さんがフレッシュにして場違い、しかし効果的な場違いだった。
野村さんんは敢えて徹底的に日本伝統芸(狂言)をイメージさせるセリフ回し、挙動で
常連俳優たちから一線を画している。
もしかして、そんな演技構成を「臭い」と思う恐れもあるにもかかわらずその姿勢を貫く。

そしてその演技の根拠となる主人公(または原作者)の想いをエンディングで聞いて、
僕は納得する。
武家社会、平たく言うと「サムライ」思想の弊害。
野村さんは現代日本企業人に江戸時代の武家を投影していた。
近代国家に変身して150年、もしかして日本人の心は何も変わっていないのか。
このサムライ思想は、企業人に関してだけではなく政治経済、
外交そして戦争において大きな害をもたらしている、心配である。

世界が自由という局面で収縮している今、日本はどこに向かうのか?
なかなか、示唆に富んだシネマだった。

それもたった2時間で見終えるのがうれしかった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み