罪と悪 (2024)
文字数 787文字
【スタンド・バイ・ミーを超えて 】2024/2/2
高良健吾さん主演シネマは久しぶり、ちょっとだけ期待に胸を膨らませていた。
というのは、予断の生じない範囲で知り得た事前情報によると「追憶(2017)」に重なるものを感じたからだ。
両作品共に少年時代の仲良したちが犯した罪を、成長した彼らがどう償うかというテーマだったし、「追憶」が降旗康夫監督最後の作品だったという曰くつきのシネマであり、
成長した少年の一人が刑事として殺人事件にかかわるという点でも共通点があった。
遡れば、両作ともに「スタンド・バイ・ミー(1986)」にもつながる由緒正しい少年期トラウマテーマでもある。
敢えて比較してみると、「追憶」が岡田准一、小栗旬、柄本佑という売れっ子俳優を配していたのに対して、本シネマは高良健吾、大東駿介、石田卓也という渋い実力者が演じていたのが、際立った違いとなっている。
そして本シネマは齊藤勇起さんの初監督作、脚本も担当している、こちらも対照的だった。
物語の舞台は監督出身地の福井、前述のとおり中学時代のある出来事を秘密として共有する刑事、起業家(ただし裏社会の)、農業家が20年後に同じ悪夢を見るという、友情とサスペンスのお話になっている。
高良が独自の存在感を漂わせながら半端ものグループのボスを演じ、旧友たちと再び行動を共にする。
かなり、手の込んだストーリーだし、犯人探しも重要な要素なので、詳細、結末はここでは語らない。
良く出来たカタルシスになっているとだけ申し添えておく、興味があればぜひ劇場で確認して欲しい。
そうお薦めするくらいの佳作だった。
少年時代と現在とのギャップによる煩雑さも丁寧にフォローされていて観ていて混乱することもない。
なにより、少年時代のエピソードが強烈だった、「スタンドバイ・ミー」はその意味で足元にも及ばなかった。
高良健吾さん主演シネマは久しぶり、ちょっとだけ期待に胸を膨らませていた。
というのは、予断の生じない範囲で知り得た事前情報によると「追憶(2017)」に重なるものを感じたからだ。
両作品共に少年時代の仲良したちが犯した罪を、成長した彼らがどう償うかというテーマだったし、「追憶」が降旗康夫監督最後の作品だったという曰くつきのシネマであり、
成長した少年の一人が刑事として殺人事件にかかわるという点でも共通点があった。
遡れば、両作ともに「スタンド・バイ・ミー(1986)」にもつながる由緒正しい少年期トラウマテーマでもある。
敢えて比較してみると、「追憶」が岡田准一、小栗旬、柄本佑という売れっ子俳優を配していたのに対して、本シネマは高良健吾、大東駿介、石田卓也という渋い実力者が演じていたのが、際立った違いとなっている。
そして本シネマは齊藤勇起さんの初監督作、脚本も担当している、こちらも対照的だった。
物語の舞台は監督出身地の福井、前述のとおり中学時代のある出来事を秘密として共有する刑事、起業家(ただし裏社会の)、農業家が20年後に同じ悪夢を見るという、友情とサスペンスのお話になっている。
高良が独自の存在感を漂わせながら半端ものグループのボスを演じ、旧友たちと再び行動を共にする。
かなり、手の込んだストーリーだし、犯人探しも重要な要素なので、詳細、結末はここでは語らない。
良く出来たカタルシスになっているとだけ申し添えておく、興味があればぜひ劇場で確認して欲しい。
そうお薦めするくらいの佳作だった。
少年時代と現在とのギャップによる煩雑さも丁寧にフォローされていて観ていて混乱することもない。
なにより、少年時代のエピソードが強烈だった、「スタンドバイ・ミー」はその意味で足元にも及ばなかった。