ボクサー (1977)
文字数 391文字
【寺山修司劇場】 1977/11/19
「ロッキー(1976)」の柳の下ドジョウ企画は、さすが東映プログラムピクチャーらしいと思った。主演に清水健太郎、脇に菅原文太というのもミーハー受けなのところが見え見えだった。
しかし、監督に寺山修司を迎え入れるとのことで、がぜん興味津々になる、当然だろう。
そしてシネマは寺山修司の世界になる。
監督の指導があったに違いなく健太郎は健闘する、文太さんはだらしなく大人しい、お決まりのゲスト大物ボクサーたちも淡々と過ぎ去る、
代わりに席巻するのが天井桟敷劇団員たちの意外性、寺山修司面目躍如の一時だった。
東映プログラムピクチャーファンには、天変地異にも思えたかもしれないが、
理解不可能なシーン自体は物語りには無関係だとすれば、いったい何のためにという疑問が残るだけだった。
サクセスストーリーでないことへのお詫びだったのかな?
(記:1977年11月19日)
「ロッキー(1976)」の柳の下ドジョウ企画は、さすが東映プログラムピクチャーらしいと思った。主演に清水健太郎、脇に菅原文太というのもミーハー受けなのところが見え見えだった。
しかし、監督に寺山修司を迎え入れるとのことで、がぜん興味津々になる、当然だろう。
そしてシネマは寺山修司の世界になる。
監督の指導があったに違いなく健太郎は健闘する、文太さんはだらしなく大人しい、お決まりのゲスト大物ボクサーたちも淡々と過ぎ去る、
代わりに席巻するのが天井桟敷劇団員たちの意外性、寺山修司面目躍如の一時だった。
東映プログラムピクチャーファンには、天変地異にも思えたかもしれないが、
理解不可能なシーン自体は物語りには無関係だとすれば、いったい何のためにという疑問が残るだけだった。
サクセスストーリーでないことへのお詫びだったのかな?
(記:1977年11月19日)