限りなく愛に燃えて (1976)
文字数 419文字
【ロミーのために】 1978/5/17
38歳のロミー・シュナイダー、美しさ頂点のロミーのためのシネマだった。
人生が刻まれた目尻の皺ひとつひとつつが魅力的なのは僕だけの勘違いであるわけもなかった、
それこそがロミーなのだから。
シーンごとに魅せるアール・デコファッションは、ロミーのエレガンスに同化し、本作の観どころにもなっている。
フランスシネマらしく大過去・小過去が唐突に挿入されるテクニックに代表されるように小細工が多く、登場人物の関連すら理解できないまま物語が進行するに至って苛立ちが噴出するので当然なのだが、ここでもロミーのためなら我慢できる不思議なパワーが流れるのだった。
周りを固める男優陣(フィリップ・ノワレ、ウンバルト・オルシーニ)も彼女を際立てるための助演に徹している、本作の意図が明確だった。
最後にこれでもかのロミー二役サービスが用意されている、
なんとも徹底したロミー・シュナイダー・シネマだった。
(記:1978年5月17日)
38歳のロミー・シュナイダー、美しさ頂点のロミーのためのシネマだった。
人生が刻まれた目尻の皺ひとつひとつつが魅力的なのは僕だけの勘違いであるわけもなかった、
それこそがロミーなのだから。
シーンごとに魅せるアール・デコファッションは、ロミーのエレガンスに同化し、本作の観どころにもなっている。
フランスシネマらしく大過去・小過去が唐突に挿入されるテクニックに代表されるように小細工が多く、登場人物の関連すら理解できないまま物語が進行するに至って苛立ちが噴出するので当然なのだが、ここでもロミーのためなら我慢できる不思議なパワーが流れるのだった。
周りを固める男優陣(フィリップ・ノワレ、ウンバルト・オルシーニ)も彼女を際立てるための助演に徹している、本作の意図が明確だった。
最後にこれでもかのロミー二役サービスが用意されている、
なんとも徹底したロミー・シュナイダー・シネマだった。
(記:1978年5月17日)