猿の惑星:新世紀(ライジング) (2014)

文字数 553文字

【想像力無視の蛇足】  2014/9/14



前作が「猿の惑星のRise」であり、僕にとっては猿惑シリーズ完結編だと至極納得した覚えがあった。 その時点で「ループはしっかりと閉じられた」と申しあげている。
う~ん、ハリウッドも才能が不足しているのか、はたまたリバタリアン本場だけにマネーのためなのか、完結篇に続編が作られるという事態になった。
そしてタイトルは「猿の惑星のDown」ときた。
確かに猿惑シリーズには説明されていないループの欠片がある。
その欠片とは、サルと人間の地球上での権力交代ストーリーであることは極めて容易に想像ができる。
「Rise編」ではその欠片を象徴するかのような「ゴールデンブリッジの変」が親切にも紹介されていた。
だから今回の「Down編」は極端な位置づけをすれば想像力を無視した「蛇足」ということになる。蛇足と言えどもループの隙間を観てみたい気持ちを抑えることはできない。
当然のように物語はシリーズ第一話に向けて急速に破滅パターン(人類にとって)になっている。

今回は猿側にも人間並みの権力闘争もあり、人間側にも良い奴悪い奴普通の奴が勢ぞろいしてなんとか興味をつないでいる。
所詮は、僕の知っている悲劇に向けてのアプローチにしか過ぎない
…そうこれはまだ「アプローチ」。
猿惑は続くのであります。
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