哭声/コクソン (2016)

文字数 448文字

【日本人の姿形をした悪魔】 2017/3/14



悪魔を演じるKUNIMURA JUN を見てみたかった。
劇中日本語しかしゃべらない國村さん、シネマの中でも通訳付きのVIP待遇だった。
もともとは、癖のある悪役が得意看板だった國村さんだが、悪の形態を極めた貴重な作品になったに違いない。
なんといっても、裸で鹿の死肉を食らう姿など、もう二度と回ってこない役柄でしょう。
他にも驚愕のシーンがいっぱいあり、そのたびに彼のしたり顔が垣間見えたような気がして、なかなか愉快な経験だった。

物語は、オカルトスリラー満載の恐い悲しい展開が続く。
釣り糸を垂れて人間が丸呑みするのを待っているのが悪魔の手口だという。
山間の小さな村に放り込まれた「釣り針」、どんどん釣り上げられていく村民たち。
家族に迫った呪いにひとり抵抗する警察官。

悪魔祓いの祈祷師とそれに反撃する悪魔の呪い、そこには科学もキリスト教会も無力だった。
ここから幾分ミステリアスな展開になっていく。
本当の悪魔はいったい誰なのか?

最悪の結末に僕は声も出なかった。
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