キングダム 運命の炎 (2023)

文字数 670文字

【お楽しみはこれからだ】 2023/7・28


「キングダムシリーズ」を拝見していてつくづく感心しているのが、 マンモス軍同士の戦闘シーンだった。 今作でも敵10万、味方8万というさすが中国らしいスケールの 大きい戦いに目が眩む思いだった。
VFXのおかげと言ってしまえばそれまでだけど、愚直ともいえる ほどに紀元前の戦闘を再現するところに魅せられて、原作を 知らないままに3作までお付き合いしている。
ぼくがこの種の古典的なマス戦闘シネマが好きだということに尽きる。

とはいえ毎度同じような展開になるのは仕方ない、そこで本作では始皇帝の過去が丁寧に紹介される。 このエピソードではシリーズ名物の「ウェスタン風追跡」シーンに、これまた興奮させられる。
どうやら、本シリーズは過去の著名なアクションシーンを最新の技術で再現していくようだ、これはこれで興味津々である。クライマックスの突撃シーンにはいくぶん無理無茶が感じられたが、ここは漫画原作ということで許されるのだろう。

もうひとつ驚き、かつ感嘆するのがキャスティングの妙だ。
主要人物には若手を配置する一方で、毎回のゲストとして今が旬の俳優を惜しげもなく投入してくる。
今作で言うと、ゲストに山田裕貴、片岡愛之助、山本耕史を敵の将軍、杏は儲け役、小栗旬、吉川晃司もチラリと。
常連として長澤ますみもちょい顔出し、ぼくはそれだけでも満足した。

飛信隊 信、演じる山崎賢人がどう変身するのか?それともこのままなのか?
原作とまるで縁のないシネマファンとしては・・・・「お楽しみはこれから」なのだ。
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