ジョン・ウィック:パラベラム (2019)

文字数 784文字

【また ワンちゃんかい!】 2019/10/5



2014年、2017年、に続いて2019年の「ジョン・ウィック チャプター3」、
ということは本シリーズは決して続編乱造パターンではないという主張なのだろう。
つまり、本シネマは物語の第3章にしか過ぎない、
だとすると最終章はあるのか、それはいつなのか?

では今作の中身はというと、
相変らずの接近銃撃戦に加えて、
なんと日本式殺陣まで組み込まれていてアジアンテイスト満載になっている。
(変なアクセントの日本語は止めてほしかったが、ここは愛嬌として許す)
ファンタジーとも思われるようなおびただしい銃撃戦の死者は相変わらずだが、
物語の舞台が海外カサブランカに移る、砂漠も登場する、
ニューヨーク市内の閉塞感から一時の息抜きになった。

しかし、本シリーズというかチャプター集の価値は
「殺し方、殺され方」の百科辞典であるところ、
どうやら そのアイデアも枯竭してきたようだ、
チャプター3ではよく言えばパロディ、そうでなければ剽窃のシーンがあった。

アジアンテイストの「キル・ビル」、
バイク日本刀、エンコ詰めの「ブラック・レイン」
砂漠の貴公子「アラビアのロレンス」
もちろん新機軸もある、
防弾装備の敵にてこずるジョン・ウィックにエールを送ってしまう、「ヤッチマエ!」

さてさて、
もともと、こんな騒動になったのは
ジョン・ウィックの可愛いビーグル犬が原因だったことは犬好き人間以外には理解しずらい。
そのパターンを今作でも繰り返す
・・・「あ~あ やっちゃった」というため息を漏らしてしまった。

本チャプター集が異色なのは、人は何が原因で暴力に突き進むかわからないということだ。
犬のために命を懸ける殺し屋はジョン・ウィックだけではなかったことが
本作の一番の収穫だった。

また2~3年後にジョン・ウィックに会えるだろう、
そしてそれは他愛のないストレス解消になるはずだ。
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