オンリー・ザ・ブレイブ (2017)

文字数 673文字

【山火事に魅入られた男たち】 2018/6/27



「グラニット・マウンテン・ホットショット」 と言われても僕はピンとこない。
アメリカでは大きな事件としてよく知られている悲劇のヒーローたち、本シネマは彼らの物語だ。

シネマでいろいろと学習することがある。
■「グラニット・マウンテン・ホットショット」とはアリゾナ州プレスコット市の森林消防隊から連邦の消防隊に昇格したチーム、全米唯一の快挙だった・・・・ということ。
■ホットショットというチームは山火事鎮圧のため全米に派遣されるエリート部隊…ということ。
■プレスコット市は人口4万の小さな町だ…ということ。
■そして2013年19名の隊員が殉職した、これは9.11以来最大の消防士被害だった…ということ。

ヒーロー物語である一方、悲しい犠牲があったというような情報は、日本マーケットでは事前に開示されなかった。
僕はハッピーエンドを求めているわけではない、悲劇のヒーローも大切だ。
当然、実話に基づいたシネマを大きく変えることはできないのだから。
例によって、実在人物がエンディングロールでほほ笑んでいた。

シネマでは隊長夫婦、落ちこぼれ隊員家族はじめ隊員のプライベートのひと時も挿入される。
厳しい訓練、危険を承知の出動に生きがいを感じる若者たち。
町や家族を守る使命以上に、山々に魅入られていた隊員たち。
彼らの姿は国を守るために異国に進駐する軍隊と重なってくる

老婆心:
隊員すべてが白人なのは、近年のハリウッド人種方針からして奇怪だと思った。
調べてみると、プレスコット市の人口の92%は白人だった、またまた勉強になった。
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