メイズ・ランナー (2014)

文字数 523文字

【ランニングハイ】 2015/5/22



若者たちが命を懸けて、迷路を駆け抜けると聞いた。
ちょっと老いたりとはいえ、ランナーとして見捨てておくわけにはいかないので応援に出かけた。

かの国では三部作のベストセラー小説らしいが、幸か不幸か邦訳されていない。
だからフライングして原作を読むわけにもいかず、じっと次回作を待つしかない・・・そのくらい魅了された。

その一番の魅力は「謎」がたっぷりと仕掛けられていることだろう。
余計な情報を入れなければ、あと2作品も楽しむことができそうだ。
その2番目の魅力はランナーに象徴されるような若者たちの捨て身の体力勝負だろう。
そこにはレーザーガンもライトセーバーもフォースもない、頼れるのは自分の体力と知恵だけというプリミティブな設定だ。

本第一部では、メイズの正体が明らかにされそうで、結局は元の謎に戻る。
本来ならば、観客は怒るべきなのかもしれないが、僕は素直に「乞う続編」の気持ちになっている。
本編終了後に、第2作の予告編がサービスされるなど、細やかな配慮もうれしい。
アメリカケーブルTV用の上質のドラマといってしまえばそれまでだが、フレッシュ満載のこんなシネマも良いものだ。
爽やかな満足感、これはランニングハイに通じる。
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