笑う警官 (2009)

文字数 483文字

【春樹ワールドに酔う】 2009/11/14



参った、参りました。
春樹劇場、満を持しての開演からTHE ENDまで唯我独尊で突っ走ってくれました。
シネマ人春樹の一徹さに参りました。

脚本が素晴らしい、ディーテイル希薄気味原作を大人の合理性に耐えうるレベルにまで昇華させた。「俺は本屋だぜ・・それに文学者だし」という言葉が聞こえそうだ。

演出は万華鏡の如く変幻自在、静から動へ、ストレートに迫ってみれば一転余韻を漂わせたり。
あれっ、、こんなシーンどこかで観たような気もする?
「俺は巨匠監督との付き合いが多すぎてね・・・」ちょっと自慢してる表情を想像したりした。

俳優が個性的だ、演技の上手下手より演技者その人の存在感を信頼している。
実際、印象としては(失礼ながら)玉石混合というところだ。
「俺は俳優を育てることに自信がる、例えば・・・」プロデューサーとしての自負が感じられそうだ。

JAZZが効果的だ、
タイトルが英語で新鮮だ、
随所に洒落た小物が見え隠れする、
エンディングのキャスト紹介も粋だ、

「だって俺のシネマなんだからねっ」
その一言が全編に響いていた。
僕はそれが心地よかった。
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