イコライザー (2014)

文字数 701文字

【ホームセンターの勝ち】 2014/10/26



「弱きを助け悪をくじく、正義の味方の強い人」
・・・これは、エンタテイメント究極のテーマです。
最近はリアルシネマではとんと観ることがなかったこの種のヒーロー、
デンゼルが演ることに感慨深いものがあります。
今の彼なら、恥ずかしげもなくミスタ・マッコールになれるのも理解できます。
アフリカ系のトップスターとしての矜持から、
内面的演技に執着してきたデンゼルの「開き直り」の爽快さがあります。
まして監督が、アカデミー主演賞のバディである、
アントン・フークワとくれば、「誰にも文句は言わせない」のです。

繰り返しですが、シネマは「爽快」の連続です。
いつものように番宣無視の僕は、
「いったい、ミスタ・マッコールは何者だ?」と終盤までドキドキ、
ロシアン・マフィアと同じ心境でした。
そうなんです、今ハリウッドではカタキ役は、
テロリストからロシアに移ってきているように思えます。
あの冷戦時のライバルであったソ連とは一味違うロシアが
「アメリカの今そこにある危機」なのでしょう。

アメリカ世界戦略というと大仰ですが、
シネマからもその一端をうかがうことができるのも面白いものです。

無論シネマの内容は前述のとおり極めてシンプル。
ホームセンター社員が、オフになると必殺仕置き人になるのです。
昼間のやさしい表情が、「悪」に立ち向かう時、とてもオッカナイ目つきになります、
「殺意」というものがあの眼付なのでしょうか?
まさにデンゼルの技の見せ所です。
可愛い娼婦のクロエ・グレース・モレッツに説教する優しい声色、
頬に接吻させる慎重さ、いつものデンゼルでした。

久しぶりに続編が観たいと思ったシネマです。

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