レジェンド 狂気の美学 (2015)

文字数 612文字

【トム・ハーディを愛でる】 2016/7/6



最近 AMAZON プライムシネマのロゴをタイトルロールで見かけることが多い、本作も。
AMAZONプライムシネマといえば無料でTV視聴できるシステムなんだけど、劇場用というよりテレビ用なのかな?
とはいえ、トム・ハーディをキャスティングするところはさすが飛ぶ鳥を落とす勢いのAMAZONだけのことはある。
ずばり、トム・ハーディあってのシネマだった、そういうわけで。

物語のベースは1960年代にロンドンの裏社会を牛耳っていたクレイ兄弟の実録ものだけにど派手な暴力シネマではない。
ただし、この兄弟は双子で、弟の方が兄より数段精神を病んでいるものの、両者ともに犯罪者特有の生きざまをさらしていた。
兄は暴力と狡猾さを使い分けし、弟はただただ暴力でギャングを全うしようとする。
そこに入り込むのはお決まりの可憐な女性、兄の方に恋し彼の生き方を自分の愛で変えてみせようとする。

シネマは、想像のとおり決して切り離すことのできない双子の連帯が仇となっての悲劇へと進んでいく。
加えて、愛する女性との、予定されたような破局。
双子の裏社会のキングのバカげた盛衰記録だった。

この双子をトム・ハーディが二役こなしている。
弟側の偏執的メイク作りによって見た目も明確に見分けられるが、何より精神に異常を持つ犯罪者二人を演じ分けながら、トムは楽しんでいた様子だった。

本シネマはトム・ハーディを愛でることで十分だろう。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み