ファイヤーウォール (2006)

文字数 601文字

【肉体派の宿命】 2007/2/8



ここでいう「ファイアーウォール」は消火作業用語ではなくコンピュータソフトのあれです。
銀行のネット金融責任者である主人公ハリソン・フォードが家族を人質に取られてネット上横領を強要されるというスト-リー上のレトリック。

ふふ~ん、さすがアメリカンヒーローも肉体派卒業、頭脳勝負に転身かと、時の流れの残酷さを覚悟しながらも、かってのヒーローの熟成具合を楽しみにしておりました。
これがびっくり、相変わらずの肉体派で決めておりましたね。

シネマの流れは、ブルース・ウィリスの《ホステージ》と同じ。
つまり、家族のためには、ホワイトカラーエクゼクティブであっても、そして老いたりといえども肉体派に変身するのですね。
ただし、《ホステージ》ほどの悪どい敵キャラをそろえていないのは、さすが本作がネット犯罪たる所以なのでしょうか?
犯人が仕掛ける罠も、暴力プラス悪知恵。ICT時代の流れを堅実に取り入れた最先端シナリオでしたね。
だから、ラスト、ハリソンのアナログ肉体反撃は、ちょっぴりだけど、敵役には可哀想な気もしました。彼らも、必ず自らの肉体で反撃する宿命を持ったヒーローにかかわった不運を悔やむしかないでしょう。

でも、ハリソンさん、いつまでアメリカンヒーローを演じるのでしょうか?
今回も実際走るのに苦労してましたね。

《インディー・ジョーンズ4》は大丈夫ですか?それとも今度はイインディ???
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