るろうに剣心 京都大火編 (2014)

文字数 743文字

【「ゴザル」が止まらない】 2014/8/2




敵役ヒーロー志々雄(藤原竜也のお顔が見えない)が剣心を揶揄するのに事欠いて「そのゴザルをいつまで使うんだい?」と云ってしまう。
いやそれを云っちゃ~お仕舞だよタコ・・・と瞬間思ってしまったが、ふと「ゴザル擁護派」になっている自分にビックリ。
第1作ではこの「ゴザル」が鼻に(耳に)ついて仕方がなかったが、再会してみるとそうでもない。  繰り返し効果、継続は力なり・・・なのでしょう。

超残念ながら、原作には触れたことがないので第2作のシネマ化においての脚色具合は知る由もなし。しかしこの「京都大火編」は前作から二皮向けて愉快な仕上がりになっています。
印象としてクラス分けするならば「マカロニ時代劇」。
登場人物皆さんの性格付けが深く濃いので、主人公だけに注意していなくてもいいのがありがたい。
名作、レオーネ監督の「続・夕日のガンマン」の主人公たち(良い奴、悪い奴、カッコ悪い奴)の絡み合いを思い出しました。
もちろん剣心が良い奴、藤原さんの演じた志々雄が悪い奴、そして伊勢谷さん演じるお庭番頭が、(意外と)カッコ悪い奴でした。
そのほかにも、田中泯さんがいつものように破綻なく「重厚な奴」を受け持ってくれていて安定感を醸し出しています。
肝心の「ゴザル」の佐藤さんも、いやいや剣を抜く羽目になった前回のフラストレーションを持ち越すことがなく、観ていても気持ちが楽でした。
大久保利通暗殺を剣心の献身に利用するのですから、まぁ贅沢な筋書きですね。

ご存じのとおり、二部作の前半ですから実にいいところで終了します。
謎の人物(福山さん)がその後篇に出てくるという予告編まがいのシーンに期待感も盛り上がります。。
さて福山さんの役は《XXXな奴》・・・・どんな奴だろう?
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